「夢を捨てる」必要はない
自分がどこまでできるかということに関しては、制限はいらない。(『大谷翔平 野球翔年Ⅰ 日本編2013-2018』文藝春秋)
子どもから大人になるにつれ、人は自分の限界を知り、より現実的な選択をするようになります。
それは「夢を捨てる」ことでもあるわけですが、大谷翔平は「安易に、自分はここまでしかできないのかなと、憶測だけで制限をかけてしまうのはムダなことだと思います」と言い切っています。
大谷が野球を始めたのは小学校2年生のときですが、以来、自信を持って「僕はプロ野球選手になるんだ」と言い続けていました。
信じれば、たいていのことは実現できる
プロ野球選手にはなれないんじゃないかと思ったことは、一度もなかったといいます。
高校時代には球速160キロの目標を掲げて見事に達成し、プロ野球入団時には二刀流での挑戦を明言しました。
また、プロ2年目にはベーブ・ルース以来の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成し、4年目にはチームを日本一に導いてMVPも獲得しています。そして念願のメジャーリーグでも新人王やMVPを獲得しました。
「『どこまでできるか』に関しては自分から制限をかけることはしない。どこまででもできることがあると信じれば、たいていのことは実現できる」
大谷は本気でそう信じているのです。