思わず涙した「息子のひと言」

最後に余談をひとつ。第一志望の合格発表の前日、子供がポツンと言ったことがずっと忘れられないでいる。

「明日の午後は友達と遊びに行く。『全員、どんな結果になっても明日は笑って遊ぼうな』って約束したから。」

いつの間にこんな人間関係を築くようになっていたのだろうか。俺はこれを聞いて瞬時に涙腺に来てしまって、あわてて子供に背を向け、仕事があるふりをしてPCに向かった。ただ一緒にふざけながら塾に行く関係かと思っていた彼らは、同じ困難に立ち向かった仲間だったのだ。どうやら受験を通して、学力以外にも様々なものを得たようなのだ。

最初は乗り気がしなかった中学受験だったが、こうして終わってみれば、子供にとっても親にとっても濃密な人生経験となった。

今回のチェックリストが彼の将来に、そして読者のみなさんの何らかの参考に、役立つものであれば幸いだ。

【関連記事】
「ので」「けど」を多用すると話がややこしくなる…話の上手い人が頻繁に使っている"話し始めの言葉"
なぜ学年ビリで不登校だった私は現役で東大に合格できたのか…短期間で成績が急上昇した魔法のノート術
「ノートを作るのをやめたら成績が伸びた」異色のキャリアを持つ東大教授が学生時代"実際にやっていた勉強法"
受験勉強と同じ方法は「人生」には通用しないのに…落ちこぼれがたまたま入った医学部で覚えた強烈な違和感
中2で「初めてのセックスはどんな状況か」を考えさせる…日本と全然違うカナダの性教育