「一緒に働いていたスタッフの人数」まで書く

どちらのほうが、面接官にアピールするかは一目瞭然ですね?

あとのほうの文は単なる事実だけでなく具体的なエピソードを盛り込んであるため、読む人は炎天下の富士山で汗を流して頑張る様子まで、鮮やかに目に浮かべるでしょう。

富士山と澄んだ青空
写真=iStock.com/:CreativeJP
富士山で汗を流して頑張る様子まで目に浮かぶ(※写真はイメージです)

それだけ、相手に対する共感や理解は強まって、内定への可能性もぐっと高まるのは間違いありません。

このような自己PRだけでなく、例えばアルバイトの経験なども、この点を意識することで、与える印象は天と地ほども変わってきます。

どんな店で何をしていたか? でおしまいにせず、具体的な店の名前や詳しい仕事の内容、さらには「朝5時に起きて毎日一番で入店していました」とか、「商品POPを手作りして賞をもらいました」とか、とにかく目に浮かぶエピソードをしっかりと書いてください。

一緒に働いていたスタッフの人数も「大勢」ではなく「全部で13人」と書き、苦労した点も「お客様のクレーム対応は大変でしたが、おかげでコミュニケーションの力を磨くことができました」というところまで書くべきです。

最も印象に残る内容に絞り、無駄なく書く

もちろん、書類の欄にはスペース=字数の制限はありますし、会社側から字数を指定されることも多いので、エピソードといっても幼稚園児の作文のようにダラダラ書けばいいわけではありません。

そうではなく、決められた量、限られた字数の中で、最も印象に残る内容に絞り、とことん具体的に、無駄なく書く練習を繰り返すこと。

先ほどの例で言えば、文の最初に最も訴えたい点についてタイトルを付けていますが、これも「抽象的にたくさん」ではなく、「具体的に絞って」アピールするための効果的な工夫です。