書類とは「あなた自身の広告」

ここで、私自身の就活時のエントリーシート(図)を見てもらうと、「取り組んだこと」の欄に「スペイン語弁論大会で全国大会に出場(慶應では42年の歴史で史上初の快挙‼️)」、「中国シンセンにて数千人の工員達と共同生活・労働(昨夏工場団地にて)」、あるいは「弟の家庭教師(夏休みに帰省、343人中303位から9位に)」といった、簡潔で明瞭なイメージの浮かぶ記述が並んでいます。

就職活動の自己PR事例
出所=『無敵の内定戦術
就職活動の志望動機事例
出所=『無敵の内定戦術

このように、まるでニュースや広告(書類とはまさに、あなた自身の「広告」なのです)を思わせるキャッチーで具体的な記述ができれば、面接官も好印象を抱き、書類と真剣に向き合ってくれるに違いありません。

そのためにも、エントリーシートは何度でも書き直して、それぞれの項目をとことん磨き抜く努力をしてください。

不思議なくらいにエントリーシートの通過率が高まる

私の経験でも、大学入学後に就活を始めた当時と、大学3年生で就活を極めた終盤とでは、その記述が驚くほど具体的に進化していたのを覚えています。

半沢健『無敵の内定戦術』(発売:講談社、発行:日刊現代)
半沢健『無敵の内定戦術』(発売:講談社、発行:日刊現代)

それはまた、面接の限られた時間内に相手の印象に残る話をまとめるうえでも、またとない訓練になるはずです。

私は「就活の鬼」と呼ばれた学生時代に、書類選考が通らずに悩んでいる友人に対して、とにかくこの点だけを徹底するようにアドバイスし、現在もお手伝いをするキャンディデイトの皆さんに、同じことを口を酸っぱくしてお教えしています。

すると実際、不思議なくらいにエントリーシートの通過率が高まるのです。

中には「これまでまったく通過しなかった書類が、一つも落とされなくなった」というケースさえ珍しくありません。

まさに「0→1」の劇的変化がすぐ表れる――この練習を、皆さんにはすぐ始めてほしいと思います。

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