人生100年時代のいま、会社や組織に所属せず、定年もないフリーランスという働き方が注目されている。社会保険労務士の井戸美枝さんは「フリーランスならではのマネーの3大リスクを知って、備えておくことが大事」という――。
※本稿は、井戸美枝『フリーランス大全』(エクスナレッジ)の一部を再編集したものです。
独立前にフリーランスの3大リスクに備えておこう
会社員からフリーランスになると、お金に関する環境が大きく変わります。フリーランスならではのマネーの3大リスクを知り、しっかりと備えをしましょう。
1つめは、収入が不安定になることです。備えとしては、生活費を把握し、最も収入が低い月を基準に生活費を決めることが考えられます。仕事と家計のお金があいまいにならないよう、口座を分けることも重要です。
2つ目は将来への不安です。フリーランスは会社員に比べて社会保障が薄くなります。日々のお金の出入りだけでなく、資産と負債、純資産の状況を表すバランスシートで財務状況を把握して、家計の安全性をチェックしましょう。iDeCoや小規模企業共済で将来に備えることも重要です。
3つ目はローンが組めないこと。収入が不安定なフリーランスは社会的信用が低く、クレジットカードの審査も通りにくい傾向があります。独立前に準備しておきましょう。