盛山正仁文科相が火だるま状態になっている。旧統一教会との関係で国民から多くの批判が寄せられている。ジャーナリストの多田文明さんは「今回の文科相の報道を最初にしたのが朝日新聞。教団は朝日を以前からサタン(悪魔)的な報道機関とみなしていたが、自分たちを裏切った文科相を攻撃するため、あえてネタを提供した形だ」という――。
旧統一教会の戦術にハマった盛山正仁文科相が火だるま状態
盛山正仁文部科学大臣が旧統一教会の関連団体の関係者から推薦状を受け取っていた写真が公になり、国会で厳しい質問が相次ぎました。
文科省は旧統一教会の解散命令請求をしています。そのトップである大臣が教団との関係を持ち、選挙の応援を受けていたとすれば、責任を問われることになります。しかし大臣側は、2021年の選挙で「(教団の関連団体に)選挙支援を依頼した事実はない」と否定しました。さらに会見で、旧統一教会の関係者が「揺さぶりをかけてきている」「弄ばれている」ように感じるともコメントしています。
連日の報道を耳にして、元信者である筆者が感じたのは、「この時期」だからこそ教団が政府に刃を向けてきただろうということです。
朝日新聞が最初に報道したのが2月6日。約2週間後の22日には、解散命令請求の裁判の第1回期日が行われる予定ですので、まさにこの時、解散命令請求を行った政府を旧統一教会としては「サタン(悪魔)」とみて、これまで秘してきた情報を暴露することで攻撃をしかけてきたといえます。