昼は揚げ物、夕飯も揚げ物「食べたかったんだよ」と言うべし

【妻のスイッチを押す言葉6】
料理上手の妻がカレーライスや野菜炒めを作ってくれた……

口をつける前にソースをかける

もちろん、悪気はありません。カレーライスにせよ野菜炒めにせよ、子どもの頃からの習慣で「食卓でソースをかけて完成」と認識しているケースはよくあります。

しかし、そんな習慣とは無縁に育った側にとって、自分が作った料理に対して、口をつける前にソースなどで味を変えられるのは、侮辱以外の何ものでもありません。

※妻が望んでいること ひと口食べてからでも、ソースで味変したりせずに、そのままおいしくいただこう

【妻のスイッチを押す言葉7】
帰宅したら妻が夕食のおかずに揚げ物を作っていた……

「昼も揚げ物だったんだよなー」

こんがりときれいに揚がったコロッケ
写真=iStock.com/kazoka30
※写真はイメージです

そうだとしても、妻にしてみれば知ったこっちゃありません。自分に非がないことで文句を言われるのは、誰しも不愉快です。つい本音が漏れただけかもしれませんが、手間ひまかけて作ってくれている妻に対して、あまりにも不用意な発言だと言えるでしょう。

石原壮一郎『押してはいけない 妻のスイッチ』(青春新書プレイブックス)
石原壮一郎『押してはいけない 妻のスイッチ』(青春新書プレイブックス)

まさかとは思いますが、このセリフを口にすることで、妻が「そうだったのね。ごめんなさい」と謝ってくれることを期待しているとしたら、それは図々しすぎます。ただ、心のどこかにそんな気持ちがあるから、漏れてしまうのかもしれません。

夫婦生活では「言わなくてもいいこと」を口にして、大ゲンカに発展するケースが多々あります。とくに夫の側は、妻に対して「このぐらいは許してくれるだろう」と期待してしまいがち。大半の場合、それは勘違いです。

仮に黙ってスルーされたとしても、それは許してくれたからではなく、怒るのが面倒くさいから。こちらに何も期待されていないわけで、むしろ深刻な状況と言えます。

※妻が望んでいること 昼食のことは何も言わず、目の前の揚げ物を嬉しそうに食べる。「揚げ物、食べたかったんだよ」ぐらいのことを言ってもバチは当たらない

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