親のサポートがないと塾のカリキュラムについていけない

2 思っていたよりサポートが大変

2つめの想定外は、思っていたよりサポートが大変だということです。親は、「わが子の可能性を広げてあげたい、そのための手伝いならいくらでもする」という気持ちでいることと思います。でも、実際に受験勉強を始めてみると、想定以上の負担に驚く方が多いのです。

多くの子は親のサポートがないと、塾のカリキュラムについていくのは困難です。授業の予習、復習、確認テスト、総合テストや模試のための勉強、各科目の宿題など、1週間ごとにスケジュールを立て、その計画がうまく回っているか調整しながらさらにスケジュールを立てる……と、まるで仕事のように「任務」を進めていくことになるのです。子どもは目の前の勉強で精一杯になりますから、親が伴走する必要があります。

そのほかにも親は、次のようなサポートもすることになります。

• 塾への送迎

• 塾からの配付プリントのファイリングの手伝い

• 塾用のお弁当の用意
(学校のない日は昼用、夜用、2種類のお弁当を用意)

• 塾の保護者会や保護者面談の参加

• 模試の申し込み

• 学校の情報収集

• 学校説明会の予約と参加

• 志望校の入試過去問の入手や問題のコピー

中学受験の道に進むということは、こうした多岐にわたるサポートを数年続けることになるのです。そのため、子どもの受験勉強中心の生活に切り替えるくらいの覚悟が必要です。

お弁当
写真=iStock.com/Promo_Link
※写真はイメージです

現役の東大生でも頭を悩ませる問題ばかり

3 思っていたより中学受験勉強のレベルが高い

3つめの想定外は、思っていたより中学受験勉強のレベルが高いということです。「いくら中学入試の問題が難しいといっても、しょせん小学生が解くものだから……」と思っていないでしょうか?

もし、そう思うなら、どこの中高一貫校でもいいので、入試過去問を見てもらえたらと思います。書店でオレンジ色の過去問を手に取ってもいいですし、もっと手軽に四谷大塚のWebサイトの過去問データベースから見ることもできます。

見るとすぐにわかりますが、ある程度のレベルの中学入試になると、現役の東大生でも頭を悩ませる問題ばかりです。