相手を認めたうえで、一緒に考える

例えば、新しいプロジェクトの計画方法、顧客との交渉術、リーダーシップの取り方など、具体的なスキルや状況に応じた対処法も一緒に教えます。「そのアイディアはいいですね」「さすがですね」「さらによくするためには何か考えられますかね」と相手を認めた上で、一緒に考えるのです。さらに、一流は自分自身も成長し続けようとします。

オフィスで指導するビジネスマン
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そのために、定期的なフィードバックや内省を欠かしません。部下や後輩への指導だけでなく、彼らからのフィードバックを真摯しんしに受け入れ、それを次の指導に活かします。これこそ、一流が部下や後輩とともに成長し続ける秘訣です。一流は、効率的な時間の使い方で、多くの部下や後輩を一度に指導することもします。そのため、短期間で大きな成果を上げることができるのです。

具体的には、必要な指導を一度にまとめて行う、個別の指導の代わりにグループでの指導を行うなどです。このように、一流は指導の仕方においても非常に高いレベルでのスキルと認識を持っています。そのため、彼らが関わる部下や後輩は、高いレベルで成長し続け、その結果として組織全体も強くなるのです。一流に近づくために、このような多角的な視点とスキルをぜひ磨いていきましょう。

一流は、答えの出し方を教える
一方的に答えを教えるだけでは、部下や後輩は育たない

一流は反対意見に対してもうなずく

何気ない日常の動作である「うなずき」。しかし、その一つひとつが他人とのコミュニケーションにおいて、意外と重要な役割を果たしています。

うなずきが少ないと、意見に対しても無反応に見えて、相手とのコミュニケーションがスムーズに進まないことがよくあります。本人が意識していなくても、相手にとっては不安な存在として目に映るのです。

賛成意見や自分が望む答えに対しては、しっかりとうなずく人が多いのではないでしょうか。しかし、反対意見や意見の相違に対しては、その反応が鈍くなります。相手にとっては、話がスムーズに進む場面も多く安心感はありますが、あまり深い関係性は築けません。

一流は、反対意見に対してもうなずきます。反対意見を出してくれたことを承認する意味でうなずくのです。相手の意見を尊重しているというメッセージともなり、発言しやすい空気を作ります。例えば、ビジネスミーティングの場では、アイディアを出す時間(発散)と決める時間(収束)を分けます。

前者では多くのアイディアを募ることがゴールですので、「何でもよいからアイディアを出してみてください」と呼びかけます。自分とは違う意見であっても、うなずいて「反応」することで安全な空気を作り、多くの発言を促します。アイディアがたくさん出た後に、評価基準を決めて「決定」するのです。

このように、一流は「決定」のうなずきではなく、「反応」としてのうなずきをすることで、限られた時間で発散と収束を終えるのです。