成績が伸びない原因は生活習慣とリズムだった

京都医塾の医学部合格診断に訪れた生徒で「高校三年生の間成績は思うように伸びませんでしたが、それは部活で忙しくて勉強時間が十分に取れなかったからだ」と言う子がいました。しかし、その子の生活習慣とリズムを細かく分析すると、修正すべき点がたくさん見つかりました。

この生活習慣とリズムを改めなければ、部活がなくなったところで、浪人したところで、学力が上がることはありません。合格したいなら、「これまでの生活習慣とリズム」を大きく変え、非効率に浪費されていた時間を、私たちのアドバイスする形ですべて効率の良い勉強の時間に変え、「本気の覚悟」を持って勉強に集中しなければなりません。

私たちの場合は、生活習慣・リズムからカリキュラムまで、分析に基づき、その子に合わせて勉強方法を提案します。それを素直にそのまま受け入れることができれば最も合格に近づきます。逆に例えばこの方法の一部、例えば5%を勝手に変えれば5%分だけ合格が遠のくこととなります。

「今日は夜中まで勉強しよう」は逆効果

医学部合格を手にするためのハードルが上がっている中で、限られた時間で受験生の上位6%に入り、合格するためには、「これまでの方法」「我流」「私流」を変える覚悟を持ち、時間の使い方、睡眠の取り方、食事の取り方などの生活リズムや生活習慣、勉強の方法を徹底的に見直し、改めなければなりません。

勉強道具のイメージ
写真=iStock.com/taka4332
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生活リズムでいえば、私たちはその子にとって最適な睡眠時間を探らせ、決められた時刻に寝起きし、日中の覚醒度をより高い状態にします。「今日は調子がいいから夜中まで勉強しよう」では、翌日の効率を下げてしまいます。さらに自律神経を乱し、結果としてトータルの勉強のパフォーマンスを下げることになります。

京都医塾に入塾する以前は宅浪(自宅浪人)で頑張っていた生徒がいます。

「100%、合格のための勉強に時間を使ってきました」と言うのですが、話を聞いてみると、「夜中の2時や3時、ときには朝まで勉強しています。夜中のほうがなんか集中できるんです」「難しい問題が解けないときは、2〜3時間でもあきらめずに取り組んでいます」とのことでした。