勉強スタイルにこだわる子は伸び悩む

② 素直さ

ここでいう「素直さ」とは、「教えられたことを信じ、そのまま実行する力」を指しています。そして、「自分を変えることができる力」でもあります。素直な子は、京都医塾に来た時点での学力レベルにかかわらず、その子の能力の限界までどんどん学力が伸びていきます。私たちはこれまでの経験から、そう断言できます。

本気で医学部合格を目指すなら、多くの場合それまでの自分のやり方を変えなければなりません。

「医学部専門予備校」である私たちは、医学部受験のプロフェッショナルと自認していますが、私たちの提案やアドバイスを素直に受け入れ、自分のやり方を柔軟に変えていく姿勢がなければ、劇的に成績を伸ばすことは難しいのです。実際、「自分なりの方法」にこだわり、我流を通し続けることで、伸び悩んでしまう子はたくさんいます。

例えば、私たちがその生徒のために最適化したスケジュールを提案しても、「自分は夜型なので、早起きするのは無理です」と実行しない子です。

「朝6時までに起床」と指導する理由

入試が行われるのは朝から夕方ですから、入試の時間帯に最大の力を発揮できるよう、リズムを整えていく必要があります。私たちの提案を受け入れ、朝型のスケジュールに変えなければ、いくら一生懸命に勉強しても、本番ですべてを出し切れない可能性があります。

目覚まし時計のイメージ
写真=iStock.com/JHK2303
※写真はイメージです

ちなみに京都医塾が朝6時までに起きるように指導するのは、この「入試本番で最大限の力を発揮できるように」という理由だけではありません。今回この場では詳細を割愛いたしますが、入試までの1日1日の学習の効率と、1年間の学習効果を最大化させるためのメソッドでもあります。

もちろん、最初からこの「素直さ」を持ち合わせている受験生は多くはありません。私たちは入塾面談時に、「京都医塾は分析に基づき、あなたが最大の結果を得られるためのアドバイスや提案をします。まずは100%受け入れて実行してみる、それができますか」と問います。

受験生の大半は、今までの学習の結果「自分なりの方法」を持っているものですが、厳しいことをいえば、それでこれまで成績が思うように伸びなかったのは、その「自分なりの方法」が正しくなかったのだといえます。