「自分なりの方法」を捨てる素直さがあるか

確かにやる気はありますし、努力もしていますが、これらは受験勉強としてはNGです。夜中に脳が活性化する習慣をつけても、本番の入試はお昼ですから意味がありません。疲労が最も溜まった夜中の勉強は、なおさら非効率です。また、有限な時間の中で難問に対して時間をかけすぎると、触れる問題数や知識の数、そして反復回数を減らしてしまいます。

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まずは、絶対的な基礎(京都医塾の1年を通じた指導の中で何度となく繰り返される言葉のため、私たちは「絶対基礎」と呼んでいます)を何度も高速で反復して身につけることを優先すべきです。

「自分なりの方法」がまちがっていても、自分ひとりでは気づきにくいものです。だからこそ、私たちのようなプロフェッショナルの分析とアドバイスが必要となります。

これまで自分なりに一生懸命勉強してきたという自負がある子ほど、「自分なりの方法」を捨てることに抵抗があります。しかし医学部合格のためには、「自分なりの方法」を捨て、正しい分析に基づくプロの意見を受け入れて実行する素直さを持ってほしいと思います。

「素直さ」は、受験勉強時はもちろんですが、医学部在学中の勉強や実習、研修、そして医師になってからも大きな力となります。先輩医師やそのほかの医療スタッフ、その人をサポートしてくれる人たちのアドバイスをどんどん吸収し、最短距離で成長していくことができます。「素直さ」は、医師としての学びと成長にも必要かつ重要なものなのです。

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