教職、販売、医療は非常に異なる分野だが、どれも長時間勤務かつ責任の重い職業で、職場でのストレスも多い。その結果、結婚生活でパートナーに与えるもの(時間や愛情など)が少ないと、相手から受け取るものも少なくなりがちで、それが「よそ見」につながる恐れがある。

仕事柄出張が多かったり、家で過ごす時間が限られたりすれば、結婚生活で個人のニーズが満たされない状況に陥りかねない。

「不倫は夫婦の片方もしくは両方の幸福や親密さや絆に対するニーズが満たされない場合に起きる」と、米オンラインカウンセリング会社スライブワークスの結婚・家庭セラピスト、カーラ・ケーズは言う。そうならないためには明確で率直なコミュニケーションが大切だ。

冒頭のラントカジノの調査では、25%近くが職場で浮気が始まったと回答。本格的な浮気まではいかなくても同僚といちゃついたことがある人は回答者の4人に1人、恋愛感情を抱いた人は15%。実際に「職場妻」や「職場夫」がいる人は13%近くを占めた。浮気がばれなかったという回答は22%に上った。

職場不倫を予防するカギは「夫婦の関係を常に優先すること」だと、結婚・家庭セラピストのヨナ・フェントンは言う。「仕事を家に持ち帰らざるを得なかったり、常にストレスにさらされていたりするのは分かるが、毎日一緒に過ごす時間を取るのが夫婦円満の秘訣ひけつだ」

当記事は「ニューズウィーク日本版」(CCCメディアハウス)からの転載記事です。元記事はこちら
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