少し早く、スピード感を出し深く息を吸い込む
①ゆっくりと限界まで息を吐きます(身体中の空気を全て出す)
②1秒息を止めます
③背筋を伸ばしながら、1、2、3と深く息を吸い込みます(頭のてっぺんから足の先まで身体を風船のように膨らますイメージで吸う)
あなたは、人間が一日で行う呼吸の回数をご存知でしょうか? 安静に過ごしている人でも、2万2000回以上の呼吸を行っていると言われています。
1回1回の呼吸の精度を向上させることで、健康や集中力、快活な活動に対して非常にポジティブな効果を得られます。
3秒で深く息を吸い込むために、少し早めに息を吸うことが重要です。
眠くなるときには、呼吸だけではなく、全ての動作がゆっくりになりがちなので、意識してスピード感のある行動をすることが、眠気解消に大きな効果を発揮します。
眠気の発生前には、呼吸が浅くなることが多いため、会議に入ったときに深呼吸をすることが眠気の抑制につながります。
このとき、吸い込むことに一生懸命になりがちですが、実際に大切なのは“吐くこと”です。
ダイビングなども同じですが、息を吐くことがうまくなることで、吸うこともうまくできるようになります。
肋骨を締めるような感覚で、背中や腰からも空気を吐き出すように息を吐くと、さらに深い呼吸ができるようになります。
大きな動きのない状態で、かつ自身の取り組みも少ない状況の会議では、呼吸や姿勢だけで大きく結果が変わります。
より会議に集中するためにも、眠気が発生する前に自分の体にごく簡単な「変化」をつくることが大切です。
仕事の生産性を向上させ、自分を整える
デスクワーク時の眠気は、仕事に取り組む姿勢の癖で大きく変わります。
ストップウォッチで仕事の速度を測定しつつ記録を付けることなどで、ダラダラとした業務を防ぎ、眠気を抑制することができます。
基本的に、速度を出す活動は眠気が発生しづらくなり、ゆっくり活動することで眠気が発生します。
これを踏まえて実際に行動してみると、驚くほど自分自身が行動していないことにも気付きます。
身体を動かせないデスクワークは、どれだけ限られた動きの中で、工夫や楽しみを取り入れられるかが重要です。
単純に眠気を飛ばしたいというよりも、仕事の生産性を向上させ、そもそも眠気が発生しないように、自分を整えることが重要です。
納期などが差し迫っている場合は、「やらなくてはいけない」感覚になっていると考えられます。
このときに発生する眠気は、受動の眠気、ストレスで呼吸が浅いことによる酸素不足による眠気、感情の動きによる眠気など、比較的強めの眠気がいくつも発生します。
単調作業やあまり脳を使わなくてもできる作業は、わかりやすい“単調なリズム”や“退屈”の眠気です。
こういった眠気に悩む方も多いと思いますが、全ての眠気を通して普段からテキパキと行動し、仕事に追われない状態をつくることで眠気を予防できます。
それだけでなく、周囲の評価も向上します。
逆に、他人が眠くなりやすい状況で、自分は眠気を飛ばし、頭が冴えた状態で活動することができれば、ライバルと大きく差をつけることができます。
しかもその人たちは、眠気に耐えることにフォーカスしてしまい、その時間を“苦しい時間”として過ごしています。
眠気がとれた自分は100%のポテンシャルを目の前の行動に注ぐことができます。
眠気を出さない自分だから仕事に打ち込める。仕事に打ち込んでいる自分だからこそ、能力が向上する。能力が向上しているからこそ、次に大きなチャンスを得られるといった、非常にポジティブなスパイラルが起こります。