日本には下品系ホストクラブが多すぎる

今まで男性の話をしてきましたが、女性はどうでしょう。女性が行くお店としては、例えばホストクラブがあります。

ホストクラブの歴史というのは意外に古くて、私が子どもの頃にはすでにありました。でもその頃から、ホストクラブというのは、少しも進化してないような気がします。

ホストクラブの客層はお金のある女性たちで、お金持ちのマダムもいれば、もっと高齢の資産家の女性もいたりします。

若い女性のお客さんもいますが、彼女たちはお金がないので、キャバクラのような水商売で働いて、そのお金をホストクラブにつぎ込んだりしているのでしょう。

ホストクラブの基本的なシステムは、お金を使えば使うほど、ホストたちにモテるようになっています。

お金を使ってもらうためには、高いお酒を注文してもらわないといけません。

それで、ドンペリニヨンなどの高級シャンパンを何本も注文させて、シャンパンタワー(シャンパングラスをピラミッド状に積み重ね、上からシャンパンを注ぐセレモニー)なる遊びをしてバカ騒ぎしたりしているわけです。

シャンパンタワー
写真=iStock.com/ParfonovaIuliia
※写真はイメージです

そういったバカ騒ぎのためにお金を使ってくれるお客さんほどモテるシステムになっているから、ホストとの会話には知性のカケラもありません。

私に言わせれば、日本には下品系ホストクラブが多すぎるのです。

男性には知的な会話が楽しめるクラブがあるのに、女性にはおそらくほとんどないと思います。

その理由はわかりませんが、もしも私がホストクラブを経営するのであれば、「一流大学」を出た知的な会話ができる男性を集めて女性向けの知的会話系ホストクラブをつくったらよいのにと思っています。

どのくらい流行るかはわかりませんが、知的会話系ホストはけっこう流行るのではないかと思っています。

カルチャースクール講師はモテモテ

なぜ流行るのかというと、今の40代、50代、60代くらいの女性たちが、スポーツクラブの男性インストラクターを好きになるという話をよく聞くからです。ボディメイク技術をやさしくていねいに教えてくれる男性がモテるのでしょう。

一方、文化系でも、知識を教えてくれる男性はモテるのです。

意外に知られていませんが、カルチャースクールの男性講師とかは、受講生の女性たちにけっこうモテているようです。私自身もそういうシーンを目撃したことがあります。

たぶん講義が終わった後の打ち上げの場なのでしょう。ちょっとおしゃれなカフェで、インテリ感がただよう60~70代の男性講師を、50~70代の女性たちが10人くらいで囲んで、お茶を飲みながら楽しそうにおしゃべりをしているのです。

その様子がまるで、高級クラブのママとお客さんの男女を入れ替えたように思えたのです。

女性たちはインテリ先生の話をワクワクしながら聞いていますし、先生も鼻の下を長くなんか決してしません。

そんな女性たちは見た目も若いのです。女性たちにとっては、知的会話を楽しむ場であると同時に、異性にトキメキを感じられる場でもあるからでしょう。

私もちょっといいなと思いました。