銀座のクラブでモテる男の共通点
知的な会話ができる人がモテるのは、キャバクラよりも、クラブのほうかもしれません。
若者がダンスをしに行くクラブではなくて、「銀座のクラブ」とか「高級クラブ」といった意味のクラブのことです。
キャバクラのホステスさんは、若さだけが売り物のことが多いですが、クラブのママやホステスさんは、いろんな職業の男性と会話ができるように、日々勉強しています。
最近はどうなのか知りませんが、昭和のクラブのママは、お店を開ける前に新聞を2~3紙読んで、お客さんの話についていけるように努力していたと言います。
銀座のクラブともなると、ハイソサエティのお客さんがたくさん来ますが、それを接待するママやホステスさんたちも洗練されていて、知的な会話がなされます。
セクシーな要素もないわけではありませんが、いわゆる性的なサービスは一切ありません。
「クラブ文化」といってもよいと思いますし、日本文化の1つと言ってよいくらい独特なカルチャーなのです。
銀座のクラブでモテるお客さんというと、作家が思い浮かびますが、彼らは決して、作家という肩書きでモテているわけではないでしょう。
彼らがどんな会話をクラブでしているのかはわかりませんが、きっとそこには、ホステスさんたちをステキだと思わせる会話があるはずです。作家だからモテるのではなくて、会話が知的でおもしろいからモテるのだと思います。
どうせ行くなら知的ママのいる店へ
逆に、お金だけあっても、知性のカケラもないような人がクラブに行っても、ホステスさんにバカにされるだけでしょう。そういう人は、キャバクラに行ったほうがモテると思います。
知性を磨きたいなら、キャバクラよりはクラブに行って、百戦錬磨のママやホステスさんたちにおもしろいと思われるような会話ができるようにならなければなりません。
といっても、全方位的に何でも知っている必要はありません。
他の人には真似ができない、自分の得意な分野があれば、みんなが知っているようなことを知らなくても、そこは愛嬌と思ってもらえます。
大橋巨泉がMCをしていた『クイズダービー』(TBS、76~92年)のレギュラー回答者だったフランス文学者の篠沢秀夫教授(学習院大学名誉教授)は、自分の専門分野しか勉強していないのか、回答率が低かったことで話題になりました。
そのため、巨泉が設定するオッズ(倍率)はいつも高配当でした。
でも篠沢教授が知らないことは恥ずかしいことではありません。
専門分野に関しては当然詳しいので、尊敬はされても、バカにされることはありません。というか、そこを楽しむ番組だったのです。
場末のスナックでも、知的なママがやっているお店があるものです。
そういう店では、下ネタを連発するようなお客さんよりは、知的な会話がサラリとできる人のほうがモテるでしょう。
お店としては、お金をいっぱい使ってくれるお客さんは大事だから、お金を持っていればそこそこモテるかもしれません。
でも心から「いい人だな」と思われたり、ある種の尊敬を持って相手をしてもらうには、知性が大事だと思います。