敬意を伝えることは、心から相手を立てること
いつも部下に寛大に接していらっしゃる銀座のあるお客様に「安心感があってホッとします」とホステス一同でそろって伝えたことがありました。
するとそのお客様は「女性陣にそう思ってもらえることは、何よりの喜びですよ」と、目尻が下がりっぱなしだったのです。
「ポジティブで素晴らしいです」「正直でいいですね」「謙虚で素敵です」「がんばってきたのですね」など、人は自分の内面的なことや重ねてきた努力をほめられると、今までの自分の生き方を相手に肯定してもらえたとポジティブに捉えます。
自分の存在価値を認めてもらう以上の喜びは、日々の人間関係の中ではなかなか味わえないものです。
相手のことをよく見て(もちろん、じろじろ観察するのではありません)、印象に残った外見をほめ、さらにプラスして会話の中で感じた相手の内面のよい部分をほめてみてください。
特に内面ほめは、相手に対する敬意が伝わるものです。
敬意を伝えることは、心から相手を立てることに他なりません。
事前に「ほめポイント」を頭に入れる
相手をほめたいのだけれど、「何を、どうほめていいのかわからない」という人は、意外と多いようです。
そんな人は、これからお伝えする「ほめポイント」を参考にしていただけたらと思います。
まずは「外見ほめ」から始めましょう。
外見ほめのほめポイントは、「笑顔」「目」「肌」「髪」「爪」「手」「声」「脚」「靴」「バッグ」「装飾品」「服」です。
具体的には「笑顔が素敵」「まつげが長くてかわいい」「肌がきれい」「ネイルがカワイイ」「手がきれい」「手が荒れてなくてうらやましい」「声がカワイイ(ハスキーでカワイイ)」「髪型が似合ってる」「いつも髪の毛きれいだね」「脚が細くて羨ましい」「その靴カワイイね」「素敵なバッグだね」「髪飾りかわいい」……のような感じです。
そして何といっても「服」!
「きれいなセーターの色ですね」「今日の服、よく似合っている」「スカート、かわいい!」など、特に女性に対してはその日のオシャレをほめていきましょう。きっとポジティブなリアクションが返ってくることでしょう。
そして「表情や雰囲気」も、外見ほめのポイントとして欠かせません。
「今日も元気そうでよかった」「イキイキして輝いている」「いつも清潔感がありますね」などです。相手の表情や雰囲気の素敵な部分に注目しましょう。相手のいい部分を発見すると、その人に対する見方まで変わりますね。