何が今儲かっているのか、それは何故儲かるのか

儲かる情報の集め方

ほぼ全てのスモビジオーナーは「何が儲かるのか」という情報を手に入れ続けることを重視している。

特に事業者同士で積極的に情報を交換するコミュニティへの参加に関しては、ほぼ全てのスモビジオーナーが重点を置いていることが分かるだろう。

自分に実績や立場が何もない場合、有用な情報がやり取りされる核心的なコミュニティに入ることは難しい。

コミュニティに対して有用な情報を持たない状態ではその中に入れはしないのだ。

事例からも見られた通り実績を積み重ねながら徐々にコミュニティの内側に入り込み、業界関係者にしか出来ないビジネスを目指していくのだ。

全く新しい業界でありツテもない場合は、最初は多少の金を払ってでもインタビューやサロン、塾などを利用して情報を得ることも1つの手段だろう。

発信活動を通じて立場を獲得したり、勤め人や学生である場合は勤務中に得られる情報やインターンでの経験を活用したりするとよいだろう。

また、常に「何が今儲かっているのか、それは何故儲かるのか」についての信頼度・鮮度が共に高い情報が手に入り続ける状況を作れるように意識することも重要だ。

各情報源を使いこなすためのポイントを簡単に記載しておく。

10名のインタビューで20万円でも決して高くない

情報源1 コミュニティ

自分が良質なコミュニティに入れる理由を作ろう。

ここで重要なのは如何に自分がコミュニティの役に立つ情報を持ち込めるかという点にある。

そのためには小さくてもよいので実績を作り始めるとよいだろう。

例えば、K氏のように月商50万円規模のものでなくても構わない。

もっと小さな実績や専門性の高いものでも構わないので、コミュニティに対して何かしら貢献出来る材料を持とう。

大きく収益化していなくてもコミュニティに入る道具として十分役に立つのだ。

情報源2 デスクトップリサーチ

「何が今儲かっているか・何故儲かっているか」という核心的な情報をデスクトップリサーチで仕入れることは難しい。

しかし無料かつ網羅した情報を迅速に手に入れられることがデスクトップリサーチの利点である。

A氏のように収益性が高い会社の発見に活用するのもいいだろう。

自分が知らないビジネスの情報をIR資料から確認するなどした後に、核心的な情報については人から聞くという複合的な使い方をするとよい。

情報源3 インタビュー

何も知らない業界でスモビジを始めようとする場合、Y氏が活用していたような専門家へのインタビューは非常に有用である。

情報に対してある程度の金を払えるという人は、おおよそ1人2万〜3万円で聞くことが出来るため積極的に使うとよいだろう。

例えば6〜10名にインタビューして20万円かかったとしても、この程度の金額で重要な資源である時間を買うことが出来ると考えれば決して高くないのである。

情報源4 勤務先

K氏、M氏、E氏はインターン・勤務先で儲かる事業の情報を掴んでいた。

会社自体がその業界の内部にあるため、一個人では得られない情報でも、インターンや社員ならば報酬をもらいながら入手出来るのである。

武田所長『スモールビジネスの教科書【実践編】』(実業之日本社)
武田所長『スモールビジネスの教科書【実践編】』(実業之日本社)

勤め人を経験した多くのスモビジオーナーは勤務先で気付いた内容を自分の事業に使っている。

ただ、なんとなく働いているだけでは、儲かる事業への気付きを得るのは難しいだろう。

K氏の例で見られたように「どうすれば儲かるビジネスが出来るのだろうか」という課題意識を持ちながら自分の日常業務から発見を得たい。

勤務先でどのようにすれば儲かるのかの着想を得なさい!

■事業領域をある程度絞って情報収集しなさい!
■儲かる情報を継続的に入手し続けられるコミュニティに入り込みなさい!
■入手している情報の鮮度・信頼性・量を高めていきなさい!
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