成功している他社とデスクトップリサーチ、勉強会
A氏の基本的な考えは、儲かっているビジネスを発見し、その中で良いものを真似すれば成功する、というものである。
そのため他社が何をやっているのかは常に調査しており、手がける民泊でも、事業運営がうまいと思う会社とは定期的に情報交換をしているという。
当然そういった企業は自社の競合でもあるが、清掃スタッフを紹介しあうなど、ある種の協業でもあるため良好な関係を保つことが出来た。
基本的には「儲かっている会社がありそのコピーをすれば自社も儲かる。オペレーションが出来てきたら独自性を付与する」というのがポイントだ。
A氏は現在、社員数を増やすというより1人あたりの営業利益を上げていくという方針を取っている。
そのための情報収集には、例えば『東洋経済』などの1人あたり営業利益ランキングを見て、注目している企業のIR資料を確認し、真似出来る可能性がないかを探っている。
このような情報を見ていくと、やはり金融・不動産に1人あたりの利益が多い会社が集中していることが分かったという。
A氏が取り組んでいるビジネスと金融・不動産は相性もよく、コピー出来る新たなビジネスを探すべくより詳細な調査を進めている。
A氏は外部に公開されている資料のみでは分からない情報について知りたい場合、積極的に勉強会に参加していたという。
例えば最近は、ファンド組成についての勉強会に顔を出し、様々な情報を教えてもらい非常に参考になったそうだ。
A氏自身ファンドを1つ組成し、苦労はしているがファンド組成の知識は応用の幅が広いため、よい経験になったと考えているという。
飲み会経由で相談が入る状況を作る
J氏は情報収集は基本的に飲みを通じて行っている。
相手は誰でもよいわけではなく、博識な人との付き合いを特に重視しているという。
顧客やビジネスパートナーと一緒に飲みに行くと仲良くなり、そうすれば基本的に「何かを一緒にやりたい」というところから商談が始まるため、物事が進めやすくなる。
また、J氏は様々な人を紹介したり過去の経験からアドバイスを出来たりもするので、無償で気軽に相談を受けられる態勢をとっている。