稼いでいる人は、どこから情報を得ているのか。20以上のスモールビジネスを展開してきた経営者の武田所長は「コンサルのようなビジネスの場合、多くの情報に触れられるためスモビジの着想になるような気付きを得やすい。K氏はコンサル時代の仮想通貨の交換所に関する調査から着想を得て、月商50万円程度のアフィリエイトサイトを作ることに成功した。すると業界内のコミュニティに呼ばれるようになり、儲かっているメディアに関する情報が入り続けるようになった」という――。

※本稿は、武田所長『スモールビジネスの教科書【実践編】』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。

スマホで金融アプリを使用し、お金を稼いでいる人の手元
写真=iStock.com/Thanmano
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スモビジオーナーたちは儲かる情報をどう入手しているか

スモビジはいくつかの界隈に分かれており、代表的なものには「インスタグラムアフィリエイト界隈」「単品リピート界隈」「SEO界隈」「D2C界隈」「フランチャイズ界隈」などがある。

こういった界隈には各々にボスのような企業が存在する。

これらの企業は持っているノウハウを弟子に与え、一種の暖簾分けのような形で一部シェアをボスが握りながら弟子が独立をしていくという動きもよくある。

このように正確かつ早く有効な情報を手に入れるためには、自分が狙っている界隈に入り込むことが重要だが、具体的にどうすればいいのかについては、Y氏の例が参考になる。

地方からX(Twitter)経由でコミュニティに参加

Y氏はかつて地方の大学生であり、そこは東京のように情報を入手しやすい環境ではなかったため、まずは東京のベンチャー界隈に入ることを目標として、X(Twitter)で様々な人間とコンタクトを取り始めた。

当然ではあるが、コンタクトを取る際にはギブ&テイクを意識する必要がある。

「教えてください」だけでは返信は来ないので、相手に対して自分が何を提供出来るかを明記しコンタクトを図ることが大切だ(ちなみに私に対してY氏のX[Twitter]のDMはそのような形式で記述されていた)。

Y氏はこういった連絡をきっかけとし、東京のベンチャー界隈のコミュニティと接触を図り始めることが出来た。

このようなコミュニティへの入り方が分からなければ、公にメンバーを募集しているようなサロンやコミュニティにとりあえず入るのも1つの手だ。

費用も月額で合計数千円程度で済むので躊躇するような金額ではない。

Y氏は最近では株式投資関係のサロンに入ってみたという。

このようなオープンなコミュニティは玉石混淆ではあるのだが、まずは一歩目の踏み出し方が分からなければ入ってもよいだろう。

ここから知人を増やしていくことで徐々に、より質の高いコミュニティを形成することが出来る。