前の会話をフォローすればリスタートできる

たとえば、「鹿児島の屋久島に旅行してきた」という話をしていたとしましょう。

「すごいパワースポットだった」「縄文杉に最高に癒やされた」など、ひとしきり話を聞いて、「また行けるといいね」と言って、これで会話がピタッと止まったとします。ここで焦ってはいけません。そんなときこそ、落ち着いて、優雅に、自然に、「そっか」「そうだよね」「それって」「それから」など「そ」から始まるワードを使って、それまでの話に触れてみてください。

「そっか。めちゃめちゃ人気のパワースポットだよね?」
「そうだよね。縄文杉って有名だもんね?」

と言えば、会話がリスタートするきっかけになります。さっき同じ話をしたとしても、「そっか、そっか。それってやっぱりものすごい癒やされる感じ?」と、再度触れてもいいわけです。いずれにせよまた会話が始まります。「それって、リラックス効果もあるの?」と、相手の話を確認することもできます。「それからどうなるの?」と、さらに話を進展させることもできます。

オフィスの窓際のカウンター席で話をする2人
写真=iStock.com/Christopher Ames
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「“そ”ワード」を駆使して沈黙を打ち破る

「そっか」は、相手の話を認識したことを表すワード。「そうだよね」は、相手の話に共感しているワード。「それって」は、相手の話を確認しているワード。「それから」は、相手の話を進展させるワード。

この「そ」で始まる言葉は、相手の話に再度フォーカスし、沈黙を打ち破る至極のワードになります。会話が止まれば、相手だって気まずさを感じています。だからこそ、あなたはひと呼吸おいて、冷静に、前の会話を振り返ってみてください。そんな落ち着いた姿が、相手にさらなる好印象を与えることでしょう。

一流は、前の話題を自然に広げる
⇒「そ」で始まるワードを使って質問する