「老けないおやつ」の上位は、肉まん/あんまん
私は以前、食品成分表をもとにして「老けないおやつ」のランキングを作ったことがある。ランキング作成にあたっては、熱に強くて加工しても栄養素が失われにくく、アンチエイジングに欠かせない「食物繊維とタンパク質が含まれるもの」を指標とした。タンパク質は肌、筋肉、血液、髪の毛、ホルモンなどのもとになり、食物繊維は糖質の吸収をゆるやかにして血糖値の上昇を抑え、不要な物質を体外に排出して、腸内環境をよくする働きを担っているからだ。腸内環境を良好に保てなければ肌荒れにつながりやすい。
そのような条件下で作成した「老けないおやつ」上位にランクインしたものは、きんつば、あんまん、甘納豆、蒸し饅頭、草餅、大福もち、笹だんごと、大半に「小豆」が含まれているのが特徴だった。
ほかにも、タンパク質と食物繊維が多いもので考えると、おやつと謳っていなくても間食向きなものがある。例えばタンパク質が多い食品としてチーズ、ゆでタマゴ、サラダチキン、魚肉ソーセージ、ヨーグルト、食物繊維が豊富なものとして果物、茎わかめ、酢昆布、こんにゃくゼリーなどはおやつに食べやすいだろう。
副菜も、おやつも、要は栄養成分の組み合わせだ。できれば単品よりも品数を多く、しかしたとえ一品でもその中に糖質以外の栄養素がどれだけ含まれているか。そんな視点で目の前の食を見ると、情報や広告に惑わされない、選ぶ目が培われるかもしれない。