余計な期待を抱かずに生きる
【「『何も手に入んないんだこの世は』って思って生きてると、どんな状況でももう愚痴を言いながら生きていけるわよ」】
→これは「余計な期待なんて抱かないほうががいい。世の中なんて、悪い状況がデフォで、いいことがあったらラッキーと思うべき」ということだろう。だからこそ、腹が立ったり、思いどおりにならなかったりした場合は、仲間や家族に愚痴る程度で、とっととスッキリしてしまえばよいのだ。どうせ期待どおりになんていかないことばかりなのだから、済んだことをいつまでも悔やんだところで無意味である。軽く愚痴ったら、あとは即座に気持ちを切り替えるのが重要、ということだ。
僭越ながら、ここまでマツコの心の内を勝手に推測して話を進めてしまったが、発言を振り返りながら、マツコの考え方と私の考え方には非常に似通ったところがあると、改めて思った。マツコの発言の意図は大きく外していないと考えるが、ここで述べてきたことはあくまで私の解釈(意訳)である。本稿の内容に関する責任は私にあることを、念のため強調しておきたい。
単なるキレイ事、絵空事に過ぎない「夢」や「成功」をやたらとありがたがり、本当に向き合わなければならない現実から目を背けてしまうような空気感が蔓延する、昨今の日本。そんななかで発せられた今回のマツコの言葉には、テレビ番組内のちょっとしたコメントとして聞き流してしまってはもったいないような、さまざまな示唆が溢れている。私は非常に感銘を受けた。さすがはマツコ・デラックスである。
【まとめ】今回の「俺がもっとも言いたいこと」
・あいまいで現実感に乏しい「夢」なんて、持たないほうがいい。そのかわり、現実的、具体的な「目標」は常に意識しながら、日々の仕事に粛々と取り組むべし。