人格は「周囲のひとたちからの評価の平均」
それぞれの得点は「プラス4」(とても高い)から「マイナス4」(とても低い)まで幅がある。この例では「経験への開放性」は「とても高い」になって、新しいものや珍しいことに強い興味を持っていることがわかる。
あまりにかんたんで子どもだましだと思うかもしれないが、このテストで君の性格が判定できるのは、他人は君に対してこの程度のことしか気にしていないからだ。人格というのは君の内面にあるのではなく、「まわりのひとたちが君をどう見ているのか」という評価の平均だ。
友だちグループは外見だけでなく、パーソナリティが似ている者同士の集まりでもある。自分と性格が似ている相手といっしょにいると、どのような反応をするか予測しやすく、ストレスがなく楽しい。
結局、自分に合うひとといるのが心地いい
「経験への開放性」が高い者同士だと、最先端のガジェット、突飛なファッション、前衛的な音楽、芸術系の映画から海外の秘境まで、ふつうのひとでは理解できないディープな会話ができる。「開放性」が低い(保守的な)タイプがそんな場に紛れ込んだら、ものすごく気まずい雰囲気になるだろう。このひとたちは、アメリカンフットボール(日本ならプロ野球)をテレビ観戦しながら家族や友人とだらだらビールを飲むような関係が心地いいのだ。
同様に、外向的なひとは活発なグループに、内向的なひとは図書館で長い時間を過ごすようなグループに入るし、同調性が高いひとは、自分たちのグループに同調性の低い(自分勝手な)人間が入ってくることを嫌うだろう。
スピリチュアルは無意識のうちに相手のビッグファイブを読み取って、「好き=自分に合う」か「好きじゃない=合わない」かを判断しているのだ。