離婚回避のために夫にお願いしたこと

そこで、「私が帰ったらとにかく荷物を受け取りに来ること」を、夫にお願いしてルールにしました。私が帰ってきて「ただいま」というと、夫はすぐに玄関まで飛んできてくれます。その姿を見ると、「この家族のために買い物して帰ってきてよかった」と思う。

そうしてみて、改めてこれが私の家族愛ポイントだとわかりました。初めはルールにしても、そのうち自然にやってくれるようになって、そうすると愛おしく感じるものですよ。

ぜひ、自分がイラッとするポイントを探してみてください。そのポイントは、自分が思っている1つ前にあることも多いんです。

黒川伊保子『夫婦の壁』(小学館新書)
黒川伊保子『夫婦の壁』(小学館新書)

家に帰って部屋に入ったら脱ぎ捨てたものや飲みかけのコップが置いてあって、のうのうとしている夫の姿を見れば「この人がだらしないから腹が立つ!」と思ったりするけれど、実はイラッとしているポイントは、1つ前の玄関に出迎えてくれず、自分を思いやってくれないことに傷ついているからだったりします。自分が何にイラッとしているのかを分析して、そのポイントを見つけて、夫がやってくれないと困るもの、または夫がやってくれると夫のポイントが上がることはルールにしてみて。

ルールにするときは、「それが正しいから」「そうするべきだから」「そうしないと腹が立つから」なんて言い方をせずに、「そうしてくれると嬉しいわ」とポジティブな言い方でお願いしてくださいね。そのほうが相手も気持ちいいはず。

イライラすることは、システム化やルール化することで解消し、幸せのポイントを貯めていくこと。感性の真逆な男女=夫婦は、そうでもしないとつらいばかりになってしまいます。

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