※本稿は、エリック・ジョーゲンソン『シリコンバレー最重要思想家 ナヴァル・ラヴィカント』(サンマーク出版)の一部を再編集したものです。
幸福になるために身につけるべき習慣
Q幸福のスキルを身につけるにはどうしたらいいんでしょう?
よい習慣を積み重ねていくといいよ。たとえば、酒を断つと気分が安定する。糖を断つと気分が安定する。フェイスブックやスナップチャット、ツイッターを断つと気分が安定する。ゲームは――私も昔は熱烈なゲーマーだった――短期的に幸福感を高めても、長期的には幸福を台無しにする。ドーパミンが制御不能な方法で出たり止まったりするんだ。カフェインも、短期的利益のために長期的利益を犠牲にするものの一例だね。
要は、もっと幸福な人間になると心に決めて、自分の生活を見直して、軽率な悪い習慣をよい習慣に置き換えていこう。つきつめれば、君の習慣と、君がいつも一緒にいる人たちが、君という人間をつくっているのだから。
子どもの頃は習慣なんてほとんどない。そのうちいけないことを覚え始める。人の目を気にし始める。習慣やルーティンを形成し始める。年を取るにつれて幸福になっていくかいかないかは、身につけた習慣によって決まるんだ。
あなたの近くにいる5人が大事
短期的な幸福よりも長期的な幸福を高める習慣を身につけているか?
ポジティブで明るい人をまわりに集めているか?
人間関係は手がかからないか、つまりねたまずに称賛し尊敬できる人たちとつきあっているか?
「5匹のチンパンジー説」というものがあって、それによると、チンパンジーの行動は、いつも一緒にいる5匹のチンパンジーを見れば予測できるというよ。人間にもこれが当てはまると思う。政治的に正しくないと言われてしまうかもしれないが、君も友人は慎重に選んだほうがいい。
たまたま隣合わせた人や一緒に働いている人を適当に選ぶんじゃない。とても幸福で楽観的な人はみな正しい5匹を選んでいる。諍いを避けるための鉄則は、いつも誰かと衝突している人とはつきあわないことだ。私は厄介な人間関係を含め、維持できないことや、維持が難しそうなことにさえ関わらないようにしている。
誰かと一生働ける気がしないなら、1日も一緒に働くな。