大切なのは「やってみたい気持ち」を応援すること

「達成動機」を高めるには、内発的な動機付けが重要です。失敗したら罰を与えるのも、成功したら報酬を与えるのも外発的な動機付けです。「テストに合格したら、ほしいものを買ってあげる」というのもたまにはいいですが、達成動機は高まりません。

出口保行『犯罪心理学者は見た危ない子育て』(SB新書)
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本人の好奇心を満たしたい気持ちや、成長したい欲求が内発的な動機付けにあたります。「やってみたい気持ち」が何より大事なのです。

本来、子どもは好奇心が旺盛で何でもやってみたいと思うものです。大人になるにつれ失敗を恐れるようになりますが、子どもの頃は失敗よりもチャレンジのほうに意識が向いています。

ですから、親は子どもの「やってみたい気持ち」を応援することです。好奇心を持って何かに取り組む様子を見つけたら、それを肯定します。

「すごいね」
「ナイスチャレンジ」

このように、認めるだけでも応援になります。あるいは途中経過を見て、「おっ、やっているね」だけでもかまいません。結果がどうであれ、チャレンジ自体を応援することで、子どもの達成動機は高まっていきます。

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