普段はかかりつけ小児科、時間外は当番医へ

たまにクリニックの外来を受診されたお子さんの保護者の方から「うちの子、割と元気だし診察してもらうほどではないので薬だけください」と言われることがあります。でも、診察をせずに薬を出すことはできません。医師が診察の上、必要だと判断した薬を出す場合のみ健康保険が適用されるのです。ですから、やはり診察が必要になり、診察料がかかります。保険証によって約3割の負担になっても、医療証によって無料になって窓口での支払いはなくても、実際にはお金がかかっているのです。

もしも本当に「診察してもらうほどではない」のであれば、市販薬を使うという選択肢もあります。ドラッグストアや薬局などで、子ども用の解熱鎮痛薬であるアセトアミノフェン、虫刺されの塗り薬やステロイド軟膏まで、さまざまな薬を処方箋なしで買うことができます。どの薬がいいかわからない場合は、薬剤師さんに相談してもいいと思います。よく使う薬を手元に常備しておくと安心ですね。

また、急に具合が悪くなったときには、やはり小児科で対面での診療を受けましょう。普段は、日中にかかりつけの小児科を受診するのが一番です。これまでの生育歴や疾患などをきちんと知っていますし、問診と視診だけでなく、必要に応じて触診や聴診、検査などをしっかり行うこともできます。時間外や休日は、市区町村の広報やホームページに載っている当番医にかかるのがおすすめです。ぜひチェックしておきましょう。

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