ビジネスプロデューサーになれたら無敵

私は、経済産業省、戦略コンサルティング会社のA.T.カーニーを経て、2004年にDIに入社しました。

私が入社したときのDIは、ベンチャー企業に投資をしてIPO(上場)を目指す「インキュベーション事業」を柱にしていました。しかし、2006年のライブドア・ショックを受け、IPOをするベンチャー企業が激減し、インキュベーション事業が成り立たなくなってしまいました。そこで新たに始めたのが、ビジネスプロデュースでした。

私がいまだにDIを辞めないでいるのは、「ビジネスプロデュースのような面白い仕事をやれる会社は他にない」と心の底から思っているからです。ビジネスプロデュースという仕事は、それだけ面白く、やりがいがある、魅力的な仕事です。またDI自身も、社会課題の解決を目指しつつ、上場企業としての成長を追い求め続けています。

三宅孝之『「共感」×「深掘り」が最強のビジネススキルである』(PHP研究所)
三宅孝之『「共感」×「深掘り」が最強のビジネススキルである』(PHP研究所)

ビジネスプロデューサーとして活躍したのち、DIを辞めていった人もいます。私たちはこうした「アルムナイ(卒業生)」との交流にも力を入れています。DIを辞めても、「世の中をもっとよくしたい」「社会課題を解決したい」という同じ志を持って挑戦し続けている人たちだからです。

彼らの活躍の場は様々です。起業した人もいれば、大企業やベンチャー企業のマネジメント職に転じた人、ベンチャーキャピタルやプライベートエクイティファンドなどで活躍している人もいます。

彼らが口をそろえて言うのは、「ビジネスプロデューサーとしての経験や知見、多種多様なノウハウが、次のビジネスでも十二分に活きた」ということです。

私は、ビジネスプロデューサーのスキルとマインドを身につければ、ビジネス界で無敵になれると思っています。

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