海外ファストファッションブランドの日本撤退が相次いでいる。ライターの南充浩さんは「日本はユニクロとジーユーの支持率が圧倒的に高い。価格でも品質でも海外ブランドを突き放しているので、海外ブランドは撤退せざるを得なくなる」という――。

なぜ海外ファストファッションは日本で長続きしないのか

フォーエバー21やH&Mの上陸により、2000年代後半から「ファストファッションブーム」が起こり、あまたの海外低価格ブランドが日本にやってきました。しかし、現在残っているのはZARA、H&M、GAP、そしてGAPの系列ブランドであるバナナ・リパブリックぐらいです。

H&Mの店舗外観
写真=iStock.com/winhorse
※写真はイメージです

残った4ブランドも決して順調ではありません。バナナ・リパブリックは残っているのが不思議なほど。2017年にGAP系列のオールドネイビーが日本から撤退した際、「バナナ・リパブリックも同時に撤退するのではないか」と業界ではささやかれていました。

ZARAやH&Mも安泰とは言えない

コロナ禍による長期営業停止があったとはいえ、ZARAとH&Mもはピーク時に比べて店舗数を大幅に減らしています。ベルシュカ、ストラディバリウス、モンキなどといった両社の系列ブランドはすべて日本から撤退してしまいました。

GAPは世界的に不振が続き、日本でもついに「旗艦店」が無くなってしまい、中小型店のみとなっています。

フォーエバー21は本国が経営破綻し、今春に日本に再上陸しましたが、これは国内の大手アパレルであるアダストリアがライセンス契約を結び、日本国内用にアダストリアが商品の企画生産を行う形を取っているため、本国の商品とは別物です。

ではなぜ、名だたる海外の低価格ブランドはブームが長続きせずに日本国内から撤退することになったのかというと、国内の低価格ブランドが強すぎたことが理由だと考えられます。