以後、先輩たちは遠慮せず、彼女を鍛えた。入社5年目、28歳になった戸塚さんは示野店をまかされた。抜擢された理由は調理やサービスの技術が上達したこともあるが、売り上げに対する責任感が強かったこと、後輩を育てることに熱心だったからである。
「私は店長になる前から、休みになると車を運転して、王将の他の店舗を見て歩きました。そして、気づいたのは売り上げの上がっている店は、どこも従業員が生き生きしていて、店全体が明るいこと。忙しいけれど、みんなテキパキと働いていた。ですから、私自身も、スタッフも、とにかく元気よく明るくやることにしています。そして私はデザートのメニューを充実させようとか、女性らしさを前面に出すつもりはありません」
女性が店長をやっていると、客は「きれいな店に違いない」と思いこみ、テーブルの醤油さしにホコリがついているだけでクレームがくる。しかし、彼女は「クレームがあることは最悪ではない」と思っている。「ほんとに嫌な思いをしたお客さんはクレームをつけるより、二度とやってこない」からだ。だから、彼女はクレームがあるたびに、ありがたいと思って、悪いところを直し、店の掃除に力を入れる。トイレの掃除でも、男性用、女性用とも、ちゃんと彼女自身がチェックしている。
「決めトーク」は
接客業なので特にないのですが、常に冷静でいることです。店長がイライラしてしまったら店に悪影響がでてしまうので。
自己啓発の仕方
ビジネス書をよく読みます。最近読んだのは『加賀屋のこころ』。繁盛している他店の見学にもクルマを飛ばしていきます。
優先順位のつけ方
店長として、売り上げと利益を上げることと、人を育てることに注力している。現在独身だが、子供が生まれても店長をやっていきたい。
服装、化粧の仕方
飲食業なので、制服など汚れていないものを着用するようにしている。またスタッフの服装の清潔さにも目を向けるようにしている。
記憶に残る失敗談
きちんと掃除はしているのですが、女性店長の店ということで、お客様はより清潔さを求められて来るということを身に染みています。
接客業なので特にないのですが、常に冷静でいることです。店長がイライラしてしまったら店に悪影響がでてしまうので。
自己啓発の仕方
ビジネス書をよく読みます。最近読んだのは『加賀屋のこころ』。繁盛している他店の見学にもクルマを飛ばしていきます。
優先順位のつけ方
店長として、売り上げと利益を上げることと、人を育てることに注力している。現在独身だが、子供が生まれても店長をやっていきたい。
服装、化粧の仕方
飲食業なので、制服など汚れていないものを着用するようにしている。またスタッフの服装の清潔さにも目を向けるようにしている。
記憶に残る失敗談
きちんと掃除はしているのですが、女性店長の店ということで、お客様はより清潔さを求められて来るということを身に染みています。
※すべて雑誌掲載当時
(藤森祐治=撮影)