宿題を進めさせる「3つのステップ」

宿題を自分から始めようとしない。時間がすぎても終わっていない。このような状況のとき、大人は「できている」「できていない」で判断してしまいがちです。でも、ここではまず、“なぜ勉強に取り組めていないのか”に目を向けましょう。

人生経験が豊富な大人と違い、子どもは「いつ、何をしたら予定までに終わりそうだ」という見通しを立てる力がまだ育っていません。また、何かをやり遂げなければならないとき、それが無事に完了するかわからないと不安になります(大人も同じですね)。

勉強している子ども
写真=iStock.com/Hakase_
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なかなか宿題に取りかかれない子の多くは、「何から始めたらいいかわからない」「ちゃんと終わるか自信がない」という不安を感じていて、なおさら身体が動かないのです。そこでポイントとなるのがセルフイメージ。「宿題が終わっている自分」をイメージさせてあげると、身体が動きやすくなります。繰り返しますが、届ける言葉は「○○しなさい!」という命令ではなく、問いかけです。順番は次の3ステップで進めてみましょう。

1.「宿題は何が出ているんだっけ?」(対象を思い出させる)
2.「どこまでやったら終わったことになるのかな?」(取り組みの具体化)
3.「どれくらいかかりそう?」(時間と負担感の確認)

「ちゃんとやりなさい」はNG

まず何の宿題が出ているのかを問い、やるべき対象を思い出させます。すると、「今日は算数と漢字のプリントが1枚ずつだよ」などと答えてくれるでしょう。「わかんなーい」という答えだったら、宿題をメモする習慣から教えてあげる必要がありますね。

次に「どこまでやれば終わったことになるか」を確認します。大人はよく「ちゃんとやりなさい」と言いますが、「ちゃんと」というのは実はとても曖昧な言葉なのです。プリントを全部埋めればいいのか、丸つけまでするのか、解き直しまでするのか、取り組むべき内容を確認してください。先生から指示がないようなら、「宿題は丸つけまでしようね」「解き直しまでできているといいね」などと家庭で決めておきましょう。

最後に、それぞれの宿題を終えるのにどのくらいかかりそうか、お子さんの感覚でかまわないので答えてもらいます。たとえば「漢字は一度習った字だからすぐできる。算数は上の5問は計算だから簡単。でも、下の2問は文章問題だからちょっと時間がかかるかも」と答えたとしましょう。