ゲームをやめられない子供にはどんな声をかければいいのか。教育家の小川大介さんは「『いつまでやってるの!』と怒るのではなく、『今日はどこまでクリアしたいの?』と聞いたほうがいい。親がゲームに興味を持つ姿勢を示してほしい」という――。(第3回)

※本稿は、小川大介『子どもの頭のよさを引き出す親の言い換え辞典』(青春出版社)の一部を再編集したものです。

ゲームをしている子どもを叱る母親
写真=iStock.com/takasuu
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刺激漬けになってしまうオンラインゲーム

・本当は言いたくない言葉
いつまでゲームしてるの!

・子供に届く言葉
今日はどこまでクリアしたいの?

・小川先生のひと言
“やりすぎ”を防ぐために、強い気持ちで介入します。

子どものゲームをやめさせるのに、毎日骨が折れるという声をよく耳にします。大人でもゲームにハマってしまう人はいるのですから、自制心がまだ育っていない子どもにやめさせるのが大変なのは当然です。子どもの娯楽のなかで、依存性の高さからリスクとして挙げられるのが次の4つです。

リスクの低い順でマンガ、テレビ、YouTubeやTikTok、ゲームとなっています。2022年にはついに、WHO(世界保健機関)でいわゆるゲーム依存が「ゲーム障害」という病名で国際疾患に認定されました。こうしたことは親として知っておきましょう。

ゲームが怖いのは、受け身でありながら刺激を得られるという点です。ゲームはあたかも自分でコントロールしているように見えて、実はすべてが制作側の意のままに動かされています。少し単調になったらピコンと光ったり、何かが完成したらファンファーレが鳴ったりと、脳内の報酬系を活性化させプレイヤーが飽きずに楽しめるように計算されてつくられているのです。

特に今流行りのオンラインゲームは、長時間その世界に浸らせるほど課金が増え、ゲーム会社に利益が出る仕組みになっています。ゲームを続けさせるための工夫が0.1秒単位で設計されているのです。頭を使って遊んでいるように思わせながら、脳は受け身の状態で刺激をもらい続けているだけ。

つまり、ゲームに遊ばれているのです。

逆にプロゲーマーのように、徹底的にゲームを攻略するレベルにまで達する人たちは、探究心をフル活用してゲームに向き合っているので、ゲームに遊ばれる次元を突き抜けているのですね。