フジ系列「FNS27時間テレビ」の目玉企画100kmマラソンの優勝賞金は1000万円。この額はM-1優勝、パリ五輪マラソン代表選考レースや東京マラソン優勝に匹敵する。スポーツライターの酒井政人さんは「プロのランナーが出場する100km世界選手権で優勝しても賞金は0円。今回、猛暑の中を走るのはタレントやお笑い芸人が中心のようだが、札束で頬を叩くようなこの企画は視聴者から顰蹙を買うのではないか」という――。
「死ぬ気で挑みます。乳首が落ちても走ります!」
フジテレビの超大型特番「FNS27時間テレビ」が7月22、23日に放映される。2016年以来4年ぶりの復活で「生放送」中心の構成になるという。司会は、千鳥(大悟、ノブ)、かまいたち(山内健司、濱家隆一)などが務め、最大の目玉企画は「100kmサバイバルマラソン」だ。日本テレビ系列の「24時間テレビ」を意識しているのかもしれないが、どんな内容なのか。
フジテレビHPによれば、約20人のランナーが100kmマラソンに挑戦。「100kmの道のりを、必要以上に休憩時間を取らずに走る。ランナーは目の前を一定のペースで走る先導車を追いかける形で走るが、その車から引き離されてしまった者は、そこで脱落。そして最後の数kmは、ペースメーカーの先導車を外して、自らのペースでゴールを目指す」というものだ。優勝者には賞金1000万円が贈られる。
すでにタレント・井上咲楽、YouTuber・コムドットのやまと、ゆうた、タレント・ハリー杉山、フジテレビアナウンサー・山本賢太の参加が発表されおり、他15人の参加者は「アスリートから人気芸人まで豪華有名人が挑戦予定」(同上)としている。
今年の東京マラソンで自己ベストの3時間03分14秒をマークし、ランニング技術に詳しいハリー杉山が、「僕としてはただ、走るのが好きなだけなんですけどね。その上、今回は優勝したら賞金がいただけるということも聞いたので、頑張りたいと思います。……えっ、優勝賞金1000万円なんですか!? いやいやいやいや、おかしいですって! ウソでしょ! マジですか? いやこれはもう、死ぬ気で挑みますよ。乳首が落ちても走ります!」とコメントしている通り、想像以上の高額賞金が動くことになる。