MGCの賞金は1000万円
国内の「走る」ことで得られる賞金でいえば、今年3月に行われた東京マラソンの優勝賞金が1100万円だ。しかし、日本人の優勝は非常に難しい状況で、日本歴代3位の2時間5分51秒をマークした山下一貴(三菱重工)の7位が最高。その賞金は40万円だった。
日本人ランナーが獲得できる賞金でいえば、今年10月に開催されるパリ五輪代表選考レースであるマラソングラウンドチャンピオンシップ(MGC)が最高になるだろう。1位1000万円、2位500万円、3位250万円だ。しかし、選手の目はそこではない。「2位以内」で即内定となるパリ五輪代表を目指して走ることになる。
今夏開催されるブダペスト世界選手権も賞金がある。個人種目は1位7万ドル(約994万円)、2位3.5万ドル(約497万円)、3位2.2万ドル(約312万円)。世界新記録なら10万ドル(約1420万円)が授与される。プラスして日本陸連の報奨金があり、金300万円、銀200万円、銅100万円だ。
そう考えると「100kmサバイバルマラソン」の賞金1000万円はとにかく破格だが、テレビ局としてはこれで視聴率が稼げるならコスパのいい投資ぐらいに思っているのかもしれない。