5%セールスはアクセルとブレーキを「踏み分ける」

越川慎司『AI分析でわかったトップ5%セールスの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
越川慎司『AI分析でわかったトップ5%セールスの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

重要なポイントに注力し、それ以外は手を抜くのが5%セールスです。それはサボるのではなく、100%全力でやらないタスクを決めているということです。すべての顧客に同じエネルギーで対応することはしないのです。

重要な顧客にエネルギーを使い、購買につながらなさそうな情報収集家(前項でご紹介したGEP客のような相手)はあしらいます。つまり顧客を区別しているのです。時間とエネルギー(熱量)は限りがあると見切っているわけです。努力と情熱を傾けられる先は決まっているので、その矛先をどこに持っていくかを重視しているのです。

重要なポイントでアクセルを踏むということは、つまり重要でないポイントにはブレーキを踏むということでもあります。5%セールスが他者よりも成果を出しているのは、やらないことを見極めて、それをやらないという決断をしているからなのです。

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