変化する日本社会をどこまで受け入れるか
フリーライターの鶴見済氏のような、「誰もがセックスをしたいもの。そう決めつけることによって、これまでの恋愛文化はなりたってきた」が、「そろそろ見なおしてもいいのではないか?」との考えもありえよう。
若い世代にとって、今回の「W不倫」は、どうでもいい話題なのかもしれない。
セックスから遠ざかれば遠ざかるほど、汚らわしいもの、もしくは、うっとうしいもの、といったイメージは、増えるにちがいない。
少子高齢化が加速するなかで、子どもの性を管理しようとする親は増えるだろうし、中年でセックスレスが半数を超える以上、年齢が上になればなるほど、性から退く人は多くなるにちがいない。
となれば、性にアクティブな限られた人たちへの視線は、ますます厳しくなるのではないか。
不倫バッシングが続くどころか、苛烈になる社会を、わたしたちは、どこまで受け入れていくのか。その是非までは、にわかには判断ができない。