値上げラッシュが家計を直撃。特に食料品の値上げはまだまだ続きそうだ。毎日のように出ていく食費は、無理に節約しようとすると、ストレスも大きくなりがち。でも、6人の子どもを育てているFPの橋本絵美さんが実践している食費節約術は、そんな悩みを解決してくれる。気がついたら無理なく食費が節約できるという黄金ルールとは――。
野菜や果物が入っている冷蔵庫
写真=iStock.com/millann
※写真はイメージです

6児の母が値上げラッシュに対抗するには

ファイナンシャル・プランナーの橋本絵美です。共働きパパママ世帯を中心に、新婚ご夫妻から退職後のご夫婦までさまざまなご家庭の家計改善のアドバイスをしています。

また、お金のやりくりに困っている人はモノのやりくり、お片づけにも困っているもの。そこで、ファイナンシャル・プランナーと併せてお片づけプランナーとしても活動しています。プライベートでは2男4女、6人の子どもの母として育児と家事と家計を切り盛りしています。

さて、昨今の値上げラッシュは大家族のわが家にとっても痛手でした。そして今後も加工食品や調味料、乳製品、お菓子などの食料品、飲料など、値上げはまだまだ続く見込みです。本来、流動費である食費の節約はあまりおススメしません。食費は毎日のようにかかる費用で、節約を考え出すとストレスがかかり、リバウンドもしやすく、成功するのが難しいものです。

でも毎日かかるものだからこそ多くの方がまず手をつけようと考えてしまうのも食費です。それに、これだけ値上げが続くとなると、今のうちに手を打っておかないと、家計はどんどん苦しくなってしまいます。そこで今回は、わが家が実践するストレスなくリバウンドせずに食費を節約できる3つのコツをお伝えします。

1 キッチンを片づける

キッチンはそんなに広くないように見えてもシンク上の収納や冷蔵庫、食器棚などで実は床面積の何倍もの広さにかさ増しされています。そこには食材、食器、調理器具などたくさんの物が詰め込まれています。そのため、気づかないうちにキッチンにある物の量が、自分が把握し、管理できる量を超えてしまいます。物が増え過ぎると使う物は出しっぱなしで散らかってしまい、使わない物が収納を占拠してしまいます。

キッチンはスペースが限られているので、物が出しっぱなしだと調理スペースが狭くなります。また必要な道具が見つからなかったり、取り出しにくかったりと料理がしにくくなってしまいます。使わない物を処分することで本当に必要な物をきれいにわかりやすく収納することができます。

使いたいときに使いたい物をすぐに取り出せるようになりますし、作業スペースが広く使えるようになると料理がしやすくなります。料理がしやすくなると総菜を買ったり、外食をしたりということも自然と減っていくのではないでしょうか。また調理時間が短くなるとガス代・電気代などの節約にもなります。

節約の最初のステップ。まず食器棚、食器、調理器具の整理から。
筆者撮影
節約の最初のステップ。まず食器棚、食器、調理器具の整理から。