なんとしても子供を医者にしたい場合、どうすればいいのか。受験カウンセラーの野田英夫さんは「医学部付属中学というルートがある。東海大学や日本大学であれば、学年で上位1割を目指せれば、医学部への内部推薦を受けられる可能性が高い」という――。

※本稿は、野田英夫『『医学部にはエスカレーターでのぼりなさい』 偏差値40から浪人せずに医者になる方法』(日刊現代)の一部を再編集したものです。

スコアテストの悪い子供と両親
写真=iStock.com/takasuu
偏差値40台でも医学部に入れる(※写真はイメージです)

受験生全体の上位6.7%しか合格できない

医学部受験における最大の問題、それは「学力」です。

医学部受験であろうが、一般の大学受験であろうが、志望校を決めるにはまず「偏差値」で判断されます。

これまでもお伝えしたように、医学部の偏差値は軒並み高くなっています。

偏差値60くらいでも入れる医学部を持った大学はありますが、その数は限られます。

多くの大学が偏差値60後半から70。偏差値65以上というと、受験生全体の上位6.7%です。改めて医学部がいかに狭き門であるかが、おわかりいただけると思います。

「医学部のある大学付属校に進学する」方法もある

狭き門であることをしっかりお子さんが理解し、受験勉強に前向きであれば、親も安心して見守ることができます。

ひとつの基準として、中学受験の段階で偏差値が40台という場合、「医学部の専門予備校を併用したとしても、果たして医学部合格ラインまで偏差値を上げられるのか」と、不安になるご両親も多いことと思います。

大学受験で過酷な受験戦争に参加することなく、大学付属校で学生生活を謳歌おうかしながら、上位の成績をキープする。

これを可能とするのが、医学部のある大学付属校に進学するという方法です。