10代の若者による強盗事件が相次いでいる。なぜ若者たちは凶悪犯罪に手を染めるのか。事件取材を続けるライターの板垣聡旨さんは「最近の強盗の実行犯には、素人の若者が多い。彼らはSNS上に溢れるきらびやかな生活に憧れ、金ほしさに『闇バイト』に応募して犯行に及んでいる」という――。
高級腕時計店を狙う時点で、指示役も実行役も素人
5月8日午後6時半ごろ、東京・銀座にある高級腕時計店に仮面をかぶった男らが押し入った。この事件で、警視庁は東京都港区赤坂のマンションに侵入した容疑で男4人を逮捕(18日、強盗などの疑いで再逮捕)。男たちは30代の男性店員らに刃物を突きつけ「伏せろ。殺すぞ」などと脅した上、バールのようなものでショーケースをたたき割り、腕時計など74点(販売価格計3億860万円相当)を奪ったという。
逮捕された男たちはいったい何者なのか。警視庁の発表によると、逮捕されたのは、いずれも神奈川県横浜市に住む16歳から19歳の少年で、このうち3人は地元の遊び仲間だという。また、この事件を取材する社会部記者によると、「リーダー役は横浜エリアで有名な暴走族の主要メンバーで、彼がほかの3人に声をかけた」ということだ。
こちらは会員限定記事です。
無料会員にご登録頂くと、会員限定サービスをご利用いただけます。
30秒で世の中の話題と動きがチェックできる限定メルマガ配信
約5万本の全ての記事が閲覧可能
記事を印刷して資料やアーカイブとして利用可能
会員限定イベントにご招待