ナンパも美人局も「声かけ」から始まる

ビジネスだけなく、ナンパや美人局も「声をかける」ところから始まる。男がなぜナンパをするかといえば、女性と手っ取り早く仲良くなりたい――端的には、タダで性行為ができる相手を見つけたいだけだ。

美人局についても、男のスケベ心に付け込んだ「声をかける」行為である。ここでダマされないために重要になるのが、「オレみたいな魅力のない男、女性から声をかけられるわけがない」と冷静に現実を見る姿勢である。「何かおかしい。カネをむしり取ろうとしているのでは?」「裏があるはず」と、猜疑心のカタマリになるほうが安全だ。

ほほ笑みかけてくる女性
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AVやアダルトコミックの世界では、痴女が登場して「あなたは魅力的ね。一目惚れしちゃった。私と性行為してみない?」などと誘ってくるストーリーが描かれたりもするが、あれはあくまでファンタジー。男の妄想を映像化しただけで、現実世界ではあり得ない(まぁ、あなたが著名な俳優やミュージシャン、アスリートならば話は別だが)。

これまでモテなかった人間が、急にモテるようになるわけがない

スケベ心に付け込む、ということではハニートラップも然りである。過去には日本の外交官やビジネスマンなどがハニートラップにひっかかった事例もあると聞く。これらもスパイがスケベな男から情報を得たり、弱みを握ってスパイ行為に加担させたりするために声をかけているわけだ。相手は自分にメリットがあるから声をかけている、という真理を忘れなければ、「いままでモテことのない俺が、いきなりモテるわけがない。何か目的があるのか?」と警戒レベルを上げることくらいはできるはずだ。

街角で「自分は手相の勉強をしています。勉強のため、あなたの手相を見せてください」「あなたの健康と幸せを祈らせてください」などと声をかけてくる人もいる。これらは新興宗教の勧誘であることが多いので気をつけたい。ハマってしまうと、今度はハメられた者が「声をかける」側へと転身することなる。