文学はビジネスの役に立たないのか。明治大学教授の齋藤孝さんは「文学が非実用的・不要不急だというのは残念な誤解だ。文学は仕事に必要な『人の気持ちを読み取る力』を育てることができるものだ」という――。

※本稿は、齋藤孝『格上の日本語力 言いたいことが一度で伝わる論理力』(中公新書ラクレ)の一部を再編集したものです。

図書館の低い書棚の上に、開いて置かれた分厚い書物
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高校現代文が「文学国語」と「論理国語」に分かれる

文学というと「非実用的」「不要不急」というイメージを持ってしまう方が少なくないようです。これはとても残念な誤解です。