即落ち「ウソつき就活生」はなぜウソとバレるのか

ところが③(成長派を気取る中身がない人)のような人も多いという。前出の食品会社もキャリア自律を掲げる会社の一つだ。人事担当者はこう話す。

「うちに入って自分も自律し、成長したい、という学生が増えた。そのこと自体は大いに結構だし、こっちも応援したい。でも『なぜうちの会社に入ったら、あなたは成長できるの?』と聞いて、その理由について、会社の考え方を理解せず、かつ筋道を立てて説明できなければ基本的に落とす。結局、本気じゃないのかなと思ってしまう。しっかり考えていれば、どういう仕事を通じてどんなキャリアが築けるとか自分で整理できるはずだ」

書類を抱えているリクルートスーツの女性
写真=iStock.com/byryo
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また、④のウソをつく人は、バレたら「即落ち」の可能性が高いという。前出のIT企業の人事担当者は「1次、2次と面接を重ねていくうちに発言の内容が違ってくる学生もいる。たとえば、最初の面接で自分が大事にしている価値について力説していたのに、2次の面接では違うことを言うなど、整合性がとれていないケースもある。次の面接では思いっきり突っ込んで聞き、そこでウソがばれたらその時点で落とす」と語る。

そのほかにこういう事例もある。

「最終面接で、他社の内定は出ているかを聞くことがある。そのとき、学生はこちらを牽制するためなのか、『内定が出ています』と答えたが、じつは出ていなかった。その事実が学生同士の会話やOBとの会話で漏れ、ウソであることがわかった。中には他社の面接では『次回が最終です』と言っていたが、実際は一次面接だったという話もある。そういう学生はどうしても信用する気にはなれない」

ウソをつくなら絶対にバレないように徹底することも大事だが、自分では安易なウソのつもりでも墓穴を掘ってしまうこともある。くれぐれも注意が必要だ。

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