パートナーを無視する人の3つの感情
「夫が妻から無視される」あるいは「妻が夫から無視される」という場合、そのいきさつはそれぞれの夫婦間で異なるものだが、「無視する側」の感情として代表的なのは、私の経験上、次の3つであることが多い。
「自分のプライドが許さない」
「相手が謝ってくれるのを待っている」
「相手を困らせたい」
いずれも「自分はこんなにつらい思いをしているのに、なぜ相手は理解してくれないのだろう」という思いが通底している。
ただ、注意しなければならないのは、はじめは「ちょっと無視してみよう」という軽い気持ちで仕掛けたことでも、会話のない時間が長くなっていくにつれ、埋まらないほど大きな溝が生じてしまうケースもあるということだ。コミュニケーション不足は離婚の危機をも招きかねない。
もしもそこに「夫婦関係を改善したい」「自分の本当の気持ちを理解してほしい」と願う気持ちがあるなら、無視する側はただちに態度を改めたほうが得策だし、無視される側は「一度振り上げた拳を下ろせなくなっている」相手の心情を察して自分のほうから歩み寄る寛大さを見せる必要があるのも事実。もっとも優先すべき事項は何かを考え、自分がとる言動を選択すべきだろう。