年間で8000人が就職する早稲田大学

早稲田大キャリアセンターは21年9月、22年3月の学部卒業者、修士修了者の進路状況について、こう記している。

「卒業・修了者1万1897人、進路報告者1万1580人、就職8078人、進学2111人、資格試験等準備410人、その他981人であり、就職希望者に占める就職者の割合(就職率)は93.7%(前年度93.0%)となりました」(同センターウェブサイト)

慶應義塾大は日本私立学校振興・共済事業団による定義に基づく算出方法で2020年度の就職率を公表した。数式は分子=就職者、分母=卒業者-大学院研究科等進学者-外国の学校等入学者。就職者の定義は「進学者のうち就職している者」(進学就職者)を含む。進学者の定義は「進学者のうち就職している者」(進学就職者)を除く。

これによると、おもな学部の就職率は文学部87.0%、経済学部89.5%、法学部法律学科86.4%、法学部政治学科88.9%、商学部88.7%、総合政策学部86.9%、環境情報学部84.9%となっている。

明治大は就職者5530人、卒業生7028人と発表している。就職率は78.68%となる。業種別内訳は情報通信業1392人、製造業780人、卸売・小売業589人、金融・保険業562人となっている。青山学院大の就職率は学校基本調査に基づくもので79.8%だった。早慶MARCHのなかで唯一男女別が出ており、男子73.8%、女子85.1%となっている。

早稲田大の就職先1位はNTTデータ

立教大は進学者と合わせて83.1%で男子79.1%、女子86.8%だった。もっとも高いのは理学部88.6%、観光学部86.6%である。

中央大は学部別に出ており、法学部の就職者73.4%、進学者16.7%、経済学部は84.6%と2.8%、商学部は86.3%と2.1%だった。法政大は「就職希望者決定率」を出している。その数字は95.7%となっている。「就職希望者決定率は、就職希望者から『一時的な仕事に就いた者』と『進路未定者』を除いて算出しております」とのこと。

早慶MARCH7校それぞれの思惑を感じ取ることができ、興味深い。大学が公表している就職先を掲載した(図表1、2)。

大学のグローバルが進むなか、学生もグローバル志向が高まっている。早慶MARCHには世界中を飛びまわって仕事をしたい、世界各地で暮らす人たちの役に立ちたい、と夢と希望を募らせる学生がいる、そのために彼らが選んだのは商社だった。早慶MARCH出身者を紹介しよう。