これまで消費者イノベーションの普及・製品化にいたるルートは主にユーザー・コミュニティによる単線のものであった。だが「3D印刷」の普及によって、それが複線化していると筆者は説く。米国の最新事情を紹介する。

欲しい製品案を自分で作れるのは100人中約5人

今年3月から5月にかけて米MITで在学研究をしてきたので、そこで得た米国の消費者イノベーション事情を今回は紹介しよう。

コミュニティに属している消費者のイノベーションが普及しやすいことは、以前、本連載で紹介した。他方、大半の消費者イノベーションがコミュニティに属さない個人消費者によるものであることも事実だ。他の消費者も欲しくなるイノベーションでありながら本人のレベルでとどまっているものがあるとすれば残念な話だ。