堅苦しいと敬語が増え、文章が長くなる

③「お疲れ様です」を「こんにちは」に

過剰な気遣いは生産性を落とします。

相手を気遣いし過ぎると文字数が多くなり、要点が分かりにくく、相手の読む時間が増えます。

社内の決まり文句で「お疲れ様です」でメールが始まることは多いと思います。しかし、メールのしきたりをチャットにそのまま持っていくのはご法度。

せっかくメールからチャットに移行したのですから、カジュアルでスピード感のあるコミュニケーションをトライしましょう。

チャット利用者7000人にヒアリングしたところ、「お疲れ様です」は堅苦しさを感じるようです。次第に敬語が増え、文章が長くなる傾向にあることが分かりました。

いきなり本題から伝えるのが不自然であれば、せめて「おはよう」や「こんにちは」の方が良いです。

あいさつは、心理学者のアブラハム・マズローが提唱している「欲求5段階説」の中の「承認欲求」を満たすからです。

あいさつは、「あなたのことを受け入れますよ」という合図で、この「承認欲求」の中の「存在欲求」を満たします。

たった一言のあいさつだけで相手を心地よくさせることができるのですから、儀式的な「お疲れ様です」をやめて、相手を認める「あいさつ」をするようにしてください。

会議室で会議中
写真=iStock.com/kyonntra
※写真はイメージです

発言者が萎縮するネガティブな投稿は抑える

④オンライン会議中は「88888」で拍手

オンライン会議中でもチャットを活用して感情を共有しましょう。

画面越しでやり取りをしていると、発言者は自分の発言に対する参加者の反応を受け取りにくく、萎縮してしまうことがあります。

また他の参加者も、次に発言しようとする気になかなかなれないものです。そこで、チャットの機能を使って承認し合います。