これまで、憲法9条擁護を強調する「平和の党」の顔を強調していた共産党が自衛隊活用論を強調したのはなぜなのか。元外務省主任分析官である佐藤優さんは「ウクライナ戦争勃発後の日本世論を考慮して、自衛隊活用論を強調するようになった。この党の戦争観が機会主義的であることの証左だ」という――。
※本稿は、佐藤優『日本共産党の100年』(朝日新聞出版)の一部を再編集したものです。
共産党における「対米従属論」
2022年4月15日、日本共産党の志位和夫委員長は、党の歩みを知ることができる党綱領を解説した『新・綱領教室 2020年改訂綱領を踏まえて』という上下巻の本を出版した。『新・綱領教室』の下巻、17ページには「綱領第一二節――『現在、日本社会が必要としている変革』の規定を読む」という項目がある。
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