思いやりが人生の進路を変えた
この人はとてつもなく長いトラウマの歴史を抱えた男性で、トラウマに苦しむと同時に、ほかの人にもそれを負わせていた。だが、自分の人生の進む道を決める段になって、彼は思いやりを選んだ。トラウマがトラウマを生むことに気づいた。最終的に、それを理解することが、自分の人生の進路を変える助けになったのだ。
この話にはたくさんのことが含まれている。ありそうにないところから与えられる助けや、予期せぬかたちでよりよい方向に進んだ自分に驚くかもしれないことなど。自分の人生を振り返り、岐路に立ったとき、自分がより健康的で、トラウマに押しつけられた選択肢ではないものを選んだときのことを考えてみよう。正しい道に進ませてくれたのはなんだっただろう。思いやりと共同体と人間性のうち、自分の選択のなかにあった要素はなんだろう。