外見を気にしなくなるとどんどん老け込む
服だけではありません。私の知人のお母さんは、最近、養護施設に入居したのですが、出張してきた美容師さんのカットが少し気に入らなかったとこぼしていたそうです。
「いいじゃない、似合うわよ」と、知人は慰めたそうですが、「ヘアスタイルを気にする母を見て、まだしばらく元気でいられるな」と思って少しうれしい気持ちになったといいます。
人は外見を気にしなくなると、どんどん老け込んでいきます。
気持ちが老け込み、体も脳も老化していきます。
「若々しく見られたい、キレイに見られたい」という気持ちは、ヨボヨボ脳の予防にもなるのです。
オシャレを楽しんでいると元気でいられる
オシャレに関して、男性のほうが女性より保守的なのは間違いありません。
とくに高齢になると多くの男性は白、黒、グレーのモノトーンが中心で、それにブルー系かグリーン系をコーディネートするという、地味めのファッションをしがちです。
サラリーマン時代の“ドブねずみルック”(もはや死語ですが……)の影響が抜けないのか、と訝しく思ってしまいます。
中年以降になって、洒落たレストランなどでランチをしているのは大半が女性です。
「オシャレ」と褒められるようなファッションに身をつつみ、「特別日」専用のアクセサリーを競って身につけています。
そうやって楽しげに話している女性たちを見ると「ずっと長生きしそうだな」と感じてしまいます。
それくらいバイタリティに溢れているのは大いに結構なことです。オシャレを楽しんでいるからこそ、元気でいられる、といえます。
ひるがえって、居酒屋で飲んでいるだけの男性たちは……。